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安っぽく消費されるマスプロダクト的な本でもなく、愛書家の本棚を飾る、意匠を凝らした高価な特装本でもない。読者に向けて丁寧に作られた、読まれるべき書物のかたちはどうあるべきか。また、書体と組版を巡る産業構造のなかで、日本語組版の将来はどうなって行くのか。制作と流通の両面から、書物はその存在のかたちを問い直されている。 この現状のなか良質な書物制作の方法論を探る試みのひとつが、イヴ叢書だ。イヴ叢書は世田谷にあるギャラリー・イヴが発行する、展覧会と連動した詩画集である。文と画それぞれを異なる作家が担当しコラボレートするこのシリーズは、2000年の暮れに第1巻が発行されて以来、これまで10巻が刊行されている。各巻では内容編集と書籍設計の両面で、静かに、しかし挑戦的な実験が試みられている。「実験的」という言葉の内実が目新しいということの言い換えでしかない昨今、真に過激で実験的なものとはこういうものに違いない。 |
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イヴ叢書 X 彫刻 土屋仁応 2007年 7月 発行 1,000 部 限定 |
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